★アンティーク家具は100年、200年の使用を考えて本物の素材に加え、当時のクラフトマンの「手造りの味」が特徴です。現在、同じ素材と手法で再現すれば、それこそ何倍もの価格を設定しなければ商売にならないでしょう。
★50年、100年と使われていくうちに、どんなによい家具も傷や、ガタツキが生じます。そのたびにプロのリペアマンが丁寧にメンテナンスをするというのがイギリスの習慣です。
★アンティーク家具には、パティーナ(木の慣れ)と呼ばれる独特の風合いがあります。木材は空気中の酸素によって酸化しますから、その家具が造られてからどれくらいたっているかで風合い(酸化の度合い)が違います。修復とはあくまでこうした味わいを破壊することなく、家具本来の機能を重視しプロでなければ気のつかない部分に手を加えることです。
チェアーの補修
★チェアーなどのガタツキは、一旦分解して、古いニカワ部分を剥離し、組みなおしをします。
★最後に座面の生地(英国製のファブリック)を張り替えて仕上げます。
この時代の日本製の洋家具は、今のような大量生産品ではなく、職人達によって一点一点丁寧につくられているため、丹念に修理をすれば立派な家具に蘇ります。しかしながら、そのような家具が現代の日本人は、平気で粗大ゴミとして捨ててしまい、安っぽい新品の家具に置き換えてきました。いつの間にか、我々は本物の価値の判らない人間に成ってしまったのでしょうか。イギリスに買い付けに行くたびに、彼らがいかに古いものを大切にして、次の世代に伝えて残してゆくことに努力しているか、痛切に感じないわけには行きません。こうした想いから当工房では、日本の大正から昭和初期にかけての洋家具も、修理・塗装を施し、家具として蘇らせることに力を注いでいます。みせかけの美しさではなく、家具としての素材そのものの良さに、もっと目を開いて欲しいからです。
バーカウンターの製作過程
1.ブックケースのベース部分を利用してカウンターの製造を開始
上部を取り外し、新たに天板を加工、サイズを変更する。人物彫刻の部分の補修。
2.裏面に引き出しを取り付け、小物が収納できるように加工(前面扉及び引き出し部をハメ殺しにする)
3.側面の欠落部分のつぎ足し、彫刻を施す。
4.全体を塗装してアンティークの味を出す。
5.その後、現場収納のため、3分割にする。
(画像なし)
バーカウンター ただいま製作中!
サイドボード等の余った部材を利用して、現在、工房ではバーカウンターを製作しています。
2月中に完成の予定ですので、できあがりましたらHPにアップします。